通学路
毎日学校を行き来する通学路。
小学校と中学校が同じ方向にあったため、計9年間同じ道を往復したことになります。
小さな路地に入ればもうそこはちょっとしたアドベンチャー。
くどいピンポンダッシュであるやさしいお母さんを泣かしてしまったこともありました。(すいません。)
いつも窓からにこにこ手を振っているおばあさん。じゃんけんを仕掛けるといつも応じてくれる。小学生のガキどもは調子にのります。じゃんけんばばぁと名づけられ仲間内で笑いものになります。先生の耳に入り、げんこつをくらって彼女の存在は意識の中から消えていきます。
ある日友達の家の前を通ると気持ちのよいとてもきれいなメロディーが流れてきます。友達に尋ねると、お姉さんが大好きなバンドだということ。お姉さんに頼んでCDを貸してもらい、テープにダビングして聴き込みました。
小室さんはあんなふうになってしまって、お姉ちゃんはいまだに独り身。自分の現実もぼちぼちですが、あの時の思い出はメロディーとともになぜか美しいのです。
ありがとうございます。