井端選手のしぶとさに期待

中日の井端選手の移籍が確定的となり、来年巨人のユニフォームをきてプレーする彼が見られそうです。引退という最悪の結果にならなかったことで良しとしましょう。

【オーナーズリーグ】[井端　弘和] 中日ドラゴンズ スーパースター 《OWNERS LEAGUE 2012 04》ol12-068

正直中日に残っていたとしても落合GMの動向を見ていると、高橋周平選手をショートのレギュラーに育て上げたいという意向で来季の出場機会はおそらく激減したでしょうし、見てる側としてもマンネリ感が続いていただろうと思います。とはいっても彼は中日の歴史上でも上位に挙がるであろうスーパー遊撃手だったわけで、このような去り方は残念だったという印象もぬぐえません。

中日の選手と言えばナゴヤ球場時代の豪打をほこるメンバーの歴史が長く、ショートでは宇野選手や立浪選手のインパクトがずっと強く残っていた場所でした。宇野選手はテレビであのヘディング事件がおもしろおかしく取り上げられているためか、HRバッターだが、守備はからっきしダメという印象操作にずっと私は疑問をもってました。

オーナーズリーグマスターズ【OLM02 008】PM 宇野勝《中日ドラゴンズ》PREMIUM MASTER

実際はかろやかなグラブのハンドリングと強肩が光る名遊撃手でした。ヤクルトの池山選手が出てくる前の最初の大型ショートストップの走りでした。それはおいておいて、当時の星野監督がとりあえず守備のできるやつがほしいということでドラフト5位でやっとこさプロの網に引っ掛かった選手がここまでの選手になったことには本当に何が起こるのかわからない人間の可能性を示唆してくれます。その要因の一つは打撃練習において徹底的にどんな球でも右に打つという練習を学生時代から根気よく続けたということです。まさに一芸でプロで大輪を咲かせたという一例です。セカンドの荒木選手との時代の共有という偶然にも恵まれました。福留選手がショート失格だったという点も彼にいいように働きました。振り返ってみるとあの中日球団の状況の中でサバイバルし大選手に成長したのはほんとにドラマチックな展開でした。いろいろな点で中日の歴史に残る選手だったのは確かです。でもまだ歴史は続きます。もう一花の期待を抱かざるをえません。

ありがとうございます。