欠乏への切望
今年もあと2か月ほどになりましたが、自分的今年ナンバーワンの映画は「横道世之助」です。(残り2か月で出てきたら更新します笑)
吉高由里子さんがすごくキュートだったっていうのは横に置いておいて、この手の青春ものは反則技がすごく多くて観客の感情のつぼを刺激するポイントをよく心得ていています。
人間というのは生きていく過程で楽しいこともありますが、やはりつらいことのほうが多いんです。その過去の思い出をいかに自分できれいなものにしていくことができるのかというのは生きる一つのコツで、劇中の横道世之助はその一つのシンボルとして描かれています。
我欲があまりなく、自分の感情に正直なんだけど、汚らしい印象は周りに与えない。周囲の出来事に積極的に首を突っ込むが、押しつけがましい感じはない。いてもいてもいなくても顕在意識の上ではあまり変わらないが、潜在意識の中では忘れられない。
存在が抵抗なくすーっと流れていく感じ。
周りにそういう人いたかなぁ。自分がそうだったらいいんだけど。
ありがとうございます。