日本シリーズの軽さ
セリーグは広島がCSの第一ステージを突破し、16日から第二ステージが始まります。
その後は一年を締めくくる大イベント日本シリーズが始まるのですが、ここ数年日本シリーズの時期になると感じることがあります。
日本シリーズが軽くなってしまったなと。
ここ数年の日本シリーズを思い出そうとしてもはっきり思い出せないのです。
個人的に思い出されるのは西武やヤクルトがとても強かった80年代後半から90年代です。(私より年輩の方はそれより遡るんでしょうが。)
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1985年の阪神、1996年のオリックス、1998年横浜、2000年のON対決、日本シリーズには出ても1,2勝しかできない中日といったところでしょうか。(中日ファンなものですから。) これらはパッと頭に絵が浮かびます。
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私が通っていた小中学校は野球好きの先生が多くデイゲームの日本シリーズを授業を中断してみせてくれました。厳かで神聖な日本シリーズの雰囲気が大好きでした。しかしあのワクワクする感じは完全に過去のものです。
テレビ中継はセリーグ、特に巨人戦が中心だったころにあの西武の強さを見せつけられた時の衝撃。見慣れない選手の集団にセリーグでは敵なしの巨人がコテンパンにやられている。野球観が変わったって巨人の選手がいってましたっけ。
1990年日本シリーズ 西武ライオンズ日本一 - YouTube
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脳の機能からすればあの感覚は当然で脳はイレギュラーなものに引き付けられ印象を強烈に記憶に刻み込むためです。今は交流戦で見慣れてしまった選手がまた試合をやってるよ、ぐらいになってしまったんでしょう。
経営サイドがいろいろ考えてこうい形になったんでしょうが、感動を犠牲にした経済中心の動きに首を傾げざるを得ません。どちらをとるかは中心にいる人たちの感性の問題なんでしょうけど。
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弱小チームが日本一を狙う手段がCSから這い上がることだけってすごく小さく感じてしまいます。ドラマがない。キャンプからシーズン終盤までのドラマの過程があって、その歴史が繰り返されて、優勝、日本一なった時の感動のほうが大きいんじゃないでしょうか。
ずっと我慢していてぱっと爆発する感動や喜び。
内の精神性に向かうのか、外の小手先をちょこちょこ変えながら進んでいくのか。いろいろなものにも結び付いていきそうなテーマなのです。
ありがとうございます。