神様はいろいろなところにヒントを落とす
今年のプロ野球も佳境に近づいてきました。シーズン中は様々な記録が生まれましたが今年は特に、
楽天イーグルスの田中将大投手の24勝0敗
ヤクルトスワローズのウラディミール・バレンティン外野手の60ホームラン
が特筆される記録でしょう。
プロ野球好きの方々なら気付いていたかと思うのですが、シーズン中上記の記録の過程が報道されるたびに2人の間に差があったと。うまく言えないのですが報道の熱気の差ですね。
田中投手が連勝記録を伸ばすたびに、すごい、どこまで行くんでしょうかという報道がなされているんですが、ちょっと引いて冷めた感じで伝えられている。田中投手はある種新人類の部類に入るのでそのようになっていたのでしょう。generation Yの最も進化した形といったところでしょうか。私たちはこの時代を進行形で生きているわけですから違和感がないというのは当然のことかもしれません。
しかし、バレンティン外野手がシーズン終盤ホームランを打つたびに凄い熱気を含んだエネルギーが報道の中に含まれていました。(シーズン序盤は横浜のブランコ選手でした。)
この違いはなんでしょうか。
これは戦後昭和のプロ野球の象徴であった王選手の記録が原因であったというところは簡単に理解できると思います。
戦後日本の娯楽の王様は間違いなくプロ野球でした。
その象徴である王、長嶋はまさしく日本の豊かさのシンボルの一部であったと思うんです。凄いエネルギーを含み、社会のあらゆる現象とリンクしていた。
その王選手シーズン55本のホームランという数字は昭和という時代の象徴なのです。
それを大衆が感じ取っていたからのシーズン終盤のバレンティン狂想曲。外国人選手だったというのもポイントです。過去、阪神のバース、近鉄ローズ、西武カブレラが意図的に阻止された結界がついに破られた。
その数字が最高のものでなくなるとき、プロ野球だけの空気だけではなく、あらゆる意味で昭和という時代の空気の本当の終焉なんです。(今さらですが。)
社会、政治、経済、雇用、ライフスタイル、人々の考え方、感情 。。。。
(;゚ Д゚) ……マジッスか!?
神様はエンターテイナーです。楽しませながら時代の変化を優しく教えてくれます。
ワクワクしませんか? 時代が変わる節目に居合わすことができる。エネルギーがみなぎっていく感じです。
ホームランに関してはもう年間100本くらい打てるようなとてつもないスケールの打者が出てくることを期待します。
個人的にはおかわりくんかなー。
ありがとうございます。